2017年6月25日 10:03|お茶(煎茶/かぶせ茶以外)
梅雨の季節を迎えたのに、梅雨らしくない晴天が続いていましたが、
ここにきて、ようやく梅雨らしくなりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
梅雨は部屋の中がジメジメしたり、洗濯物がなかなか乾かないなど、
困ってしまうことがたくさんあります。
雨は、お茶の木にとっては大切ですが、
茶葉を摘むお茶の関係者にとっては、あまり有り難くはありません。
お茶づくりは、茶葉を摘むことからはじまりますが、摘んだ後、
すぐに蒸しの行程に入ります。
雨に濡れた茶葉は、ここで悪い影響を受けてしまうのです。
水は玉のように丸くなる性質があり、水滴がまばらに付きます。
この水滴が蒸しの通り具合もまばらにし、品質を下げるのです。
蒸れ香と呼ばれる独特のにおいがつき、おいしいお茶ができません。
また、葉のミネラルや栄養素が吸い戻され、味が薄くなります。
雨の日に収穫されたお茶は、成長が早いことから、
葉と葉の距離(節間)も広くなります。
勢いよく成長しているお茶は、細胞のサイズも大きくなり、
含まれるポリフェノールやミネラル量も少なくなり、それらが品質に
直接的に影響します。
そのため、雨の日には茶摘みを行わないのです。
さて、梅雨はいつ明けるのでしょうか?