2017年9月22日 00:02|お茶(煎茶/かぶせ茶以外)
きょうはお茶の文化についてお話したいと思います。
みなさんは、お茶がどのように広まり、文化となっていったか存知でしょうか?
― 茶の木は約5000年前にあった! ―\n歴史上、最初にお茶が登場するのは中国の神話。
今でも農業の神と祀られる神農が、植物の毒にあたった時、
お茶の葉を食べて毒を消したという逸話が『神農帝』の伝説の中で語られています。
― お茶の伝来は中国から。 ―\nお茶を日本に伝えたのは、遣唐使に同行した僧侶たち。
あの最澄や空海も、茶葉を蒸して固めた「団茶」や茶を碾く石臼を持ち帰ったと
いわれています。
― 栄西禅師がお茶の種を持ち帰る。 ―\n1191年、栄西禅師が中国(宋)からお茶の種を持ち帰ったとされています。
栄西が著した「喫茶養生記」には、お茶の効能や栽培方法、飲み方についての
記述があります。
― お茶の伝来と呼び方の関係 ―\n
もともとの語源は広東語、福建語の2種類。
中国からお茶が伝わった際、広東から陸路で運ばれた地域と、福建から海路で
運ばれた地域によって、語源が分かれています。
●広東語(Cha/チャ)系
・日本語・ポルトガル語・ペルシャ語(Cha/チャ)
・ロシア語(Chai/チャイ)
・トルコ語(Chay/チャイ)
・ヒンズー語(Chaya/チャーヤ)
●福建語(Te/テ)系
・イタリア語・デンマーク語・ノルウェー語・スウェーデン語(Te/テ)
・英語(Tea/ティー)
・ハンガリー語(Tea/テア)
・ドイツ語・フィンランド語(Tee/テー)
・フランス語(The/テ)
お茶は、世界約50ヶ国で年間530万トン以上が生産されています。
そのうちの85%がアジア地域で生産されていて、生産量第1位は中国。
全世界の36%を占めています。次いで、インド、ケニア、スリランカと続きます。
日本は第10位。
お茶な全世界で生産されている世界で愛されている飲み物なのです。